うさぎデザイナーの反省代行まんが

失敗の多いフリーランスデザイナーが描いています。うさぎが代わって反省してくれるので気が楽です。

楽しめる余地を渡すと、良い結果に結びつくかも

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とあるカタログ制作で、

商品着用モデルのグラビア写真を撮影するため、

はじめてヘアメイクさんを起用するお仕事をしてきました。

 

 

自分とは違う分野のプロと仕事する時は、特別な緊張感と、

「どんな仕事するんだろう」というワクワク感があります。

 

それと同時に、どのように依頼するのが良いか、

悩むところでもあります。

 

 

今回の仕事で、人に協力してもらって仕事をしようという時に

今後意識してみても良いかも…と感じた、

ひとつの可能性について書こうと思います。

 

その可能性とは、今回のタイトルにある

「楽しめる余地を渡すと、良い結果に結びつく」

いう事です。

 

それは、ヘアメイクさんとの打ち合わせの準備から、

撮影当日までのこんな出来事の中で気づいたのです。

 

 

 

<打ち合わせ準備>

ヘアメイクさんとはじめて仕事をするに当たり、

撮影の1週間前に打ち合わせすることにしました。

 

事前に、打ち合わせ資料として「こんなのが良いな」と思う

ヘアメイクのイメージをたくさんストックし、

ヘアメイクさんと共用しようとしていました。

 

しかし結局それらは封印し、

依頼内容をできる限り簡潔な言葉でまとめることに集中し、

それを補足できる資料だけを持って打ち合わせに臨むことにしました。

 

なぜそうしたかというと、「プロの領域で楽しんで取り組んでもらいたい」と

思ったからです。

「餅は餅屋」に近いですが、考え方としては少しニュアンスが違い、「相手にとって楽しい部分を奪わない」という感じです。

 

 

<打ち合わせ当日(撮影1週間前)>

まとめあげた依頼内容は4つで、

 

・ブランドとして新しいスタイルを提案したい

・着用商品のデザイン特性に合ったものであること

・モデルの個性とキャリアは活かしたい

・感性はお任せする

 

…というものです。

(仕事内容をここに全部書くわけにはいかないので、分かり辛い部分もありますが、一例程度に思ってください)

 

これだけを先に伝えると、向こうからたくさんの質問が出てきました。

それに応える形で、方向性をすり合わせていきました。

後は撮影当日の事前打ち合わせで、実際のイメージを知る…という流れになりました。

 

 

<撮影当日 事前打ち合わせ>

今回の依頼が、ヘアメイクさんにとってどんなふうに響いたのかは分かりませんが、

「楽しんで取り組んでくれたのでは」と確信したのは、

この事前打ち合わせの時でした。

 

「今日の撮影で、こんなヘアメイクを提案したいんですが…」

 

といって聞かせてくれたプランは、

こちらの想像以上によく考えられていて、新鮮で新しく、

とてもクリエイティブなものだったのです。

もちろん、依頼内容に沿ったものです。

 

「どうぞこの案でやっちゃってください!」

 

撮ろうとするイメージが、

ヘアメイクさんという1人のチームスタッフによって

ぐっと形作られた瞬間でした。

 

そのことが、とても嬉しく感じました。

 

<撮影時>

撮影はなんといってもカメラマンが作り手の主役です。

うさぎはカメラマンのそばについて、イメージを判断する立場として、

あれこれ考えたり相談して進めていきます。

だいたいこの二人と、もう一人相談役としてプロデューサーが加わり、

三人であれこれ決めて作っていく事になるだろうと思っていました。

 

でも実際はそこにヘアメイクさんが登場し、意見をくれる場面が生まれました。

 

それを見て、周りのアシスタントスタッフも、それぞれの視点で貴重な意見を出すようになりました。

モデルさんも、アドリブでいいポーズを出してくれます。

 

 

結果的にみんなが作り手として、積極的に撮影に参加し、

協力して作るという体験ができたのです。

 

(いい案はその場で取り上げていく、その『ライブ感』はうさぎが「個人的に」たいへん楽しく感じた部分でもありました。これは余談ですね)

 

 

<撮影後>

へとへとになって乗りこんだ帰りの高速バス(しんどかった)の中で、

この日の「ヘアメイクさんの想像以上の提案」と「みんなで作れた感」を何度も思い返して胸がいっぱいになりました。

 

日頃ひとりで仕事しているフリーランスだからでしょうか…?

とても嬉しい気持ちでした。

 

いつもは自分が努力して作ったものをほれぼれ〜と眺めるのが趣味な

ナルシストうさぎにとっては、けっこう新鮮な感覚でもありました。

うまくディレクションできたな…とほくそ笑んでいるだけかもしれません(笑)

 

 

でも、ひとつの仕事を「楽しんでもらおう」として、

「楽しんで取り組んでもらえた」結果、

想像以上に良いものができた…という経験はとても良いものでした。

 

 

実はプロに対して「楽しんで取り組んでほしい」と願う事は、

おこがましく、失礼な気もしてしまう面もあったのですが…、

 

依頼する立場として持っておいても良い気持ちではないかと、

今回の仕事を通して感じることができました。

 

 

 

 

 

ということで、

人に協力してもらって仕事をしようという時に、

「楽しめる余地を渡すと、良い結果に結びつく」という

可能性の話でした。

 

 

 

久しぶりの投稿でした。

ここまで読んでもらって、ありがとうございました。

 

おわり