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うさぎデザイナーの反省代行まんが

失敗の多いフリーランスデザイナーが描いています。うさぎが代わって反省してくれるので気が楽です。

センスの鍛え方・個性の形成

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私は専門学校ではインテリアデザインコースをとっていて、

あとからグラフィックデザインに変更した経緯があります。

 

製図や設計、模型作りをするよりも、文字とか図版をレイアウトしてプレゼン用のパネルを製作する過程の方が得意で好きだったからです。

 

「そういえば、インテリアコースを選んだのも、本で見た提案パネルの美しさに惹かれたからだったな・・・」って後から気がついたのでした。

 

そんな私だったんですが、当時「構成」という面白い授業があったことを思い出しました。

 

顔の丸っこい男の先生。40代だったかなぁというおぼろげな記憶。

インテリアとかグラフィックとか関係なく、全生徒が共通で受けなければならない授業のひとつでした。

 

 

…「構成」と聞くと、「レイアウトのこと?」と思ったりしますが、

実際はちょっと違っていて、実験的な課題を何個も与えられました。

今では、全て「センス」を鍛える訓練のようなものだったんだなぁと解釈しているのですが…

 

今回はまず、その内のひとつを簡単に紹介したいと思います。

 

 

課題 〜3つの丸の構成〜

① 50mmの正方形と、直径20mm、15mm、10mmの黒い丸を3つ用意します。

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② 50mmの正方形に、3つの黒い丸を自由に配置します。

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③ ②を、8個複製し、3×3に配置します。

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④ 9枚の正方形を、それぞれ自由に回転させます。3つの黒丸は正方形とセットで回転します。

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⑥ 「これが良い」と思う配置が見つかるまで探す。

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…これで課題終了です。

 

Macで、illustratorなどを使ってやれば超簡単ですが、当時は紙とペンと定規とコンパスで9枚分作って、手で回転させていました。最終的には黒いボードに糊で貼って、作品に仕立てました。

 

提出は、こんなイメージです。

誰がやっても、なんかしらの模様みたいになります。

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そして、提出したものに対して、先生の評価が成されるのですが…

 

 

「これに、どう評価つけるの???」ってなりませんか 笑

これに「答え」ってあるの?って…

黄金比とか白銀比とか…そういうのを評価基準にする事はあるかもしれませんが、知れば終わりの話。

 

学生時代はそんな事思わずに、褒められれば嬉しいし、けなされれば悲しかっただけなんですが、そんな評価、ほんとはどうでも良いことだったんだなと。

 

そんなことより、この授業の本質は「自分が良いと思った」「ここで提出にしようと思った」…という部分で、バランスとか、見た目の美しさ、均衡などを、目や手を使って探っていく作業そのものが、その人のセンスを鍛える事につながっていたんだろうと思うのです。もちろん、「作品として提出」し、「評価される」という区切りも重要だったはずです。

 

ここで、センスって何?というと、おおまかに「感性」の事で、デザインにおいては美的感覚やバランス感覚という言葉も近いと私は捉えています。

この授業を思い出したことで、センス=感性や美的感覚等は、こうやって鍛えていくんだっていう事が、確認できた気がしました。

 

そしてさらに、「センスは個性」だと思っていたりもします。

 

答えやゴールのない形や物事への追求が、

その人のセンスを鍛えると同時に、

独自の判断による表現を繰り返す事が、個性の形成にもつながるんだなぁ…という、

まったく個人的で結構昔の経験を持ち出して繰り広げてみた、うさぎなりの「センスの鍛え方・個性の形成」についての考察でした。

 

 

 

 

☆おわり☆

 

 

 

 

//おまけ//

 

もうひとつの課題

写真を16枚撮影して、Lサイズで現像し、各写真の任意の50mm四方をカットして、4×4で配置する。という課題もありました。

こんな感じです。

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今、手持ちの写真でパパッとmacで作ったものなんですが、写真のサイズを固定するだけで、トリミングは数段難しくなります。写真のチョイス、色のバランス、配置などを決定することは、とても難しい作業です。

 

更に余談ですが、この写真の課題では、先生に酷評されて授業に来なくなった子がいました。

 

その子は「大阪駅から家までの帰り道を撮った順にならべました」っていう作品を提出しましたが、「何の創造性も、工夫も、面白みもない手抜きだ」って言われてめちゃくちゃに怒られてしまいました。

 

「そういう課題じゃない」っていう事だったんですかね〜

私は、帰り道を撮った順に並べる発想も、それはそれでいいやんって思っていたし、

今思い返しても、それはそう思う、な〜

 

 

 

☆おわり☆